冷蔵庫から取り出したばかりの氷は手につくのに、時間がたつと滑り始めます。
それは、氷の表面に融けやすい状態の層があるから。これが水膜となり、滑る原因となるのです。
ヨコハマはこの点に着目し、タイヤに水膜除去機能を持たせれば、氷上での摩擦力の向上が可能であると考えました。

タイヤトレッド面は、路面にしっかり密着し、トレッドゴムの摩擦力を発揮します。

アイスバーンでは、ミクロの水膜により、タイヤは路面に密着しにくく、トレッドゴムの摩擦力を充分に発揮できない。

ガーデックスK2にも採用されていた「吸水バルーン」と、新たに開発された「吸水カーボン」が加わった、「ダブル吸水ゴムTM。従来製品に比べミクロの水膜の吸水力は約2倍※1にアップしました。これによりタイヤが路面により密着し、氷上摩擦力を大幅に向上させることに成功しました。

層状構造の大きな表面積を活かし、氷上の水膜を強力に吸い取り除去。
ゴムとのなじみに優れたカーボン素材により、氷上性能と耐摩耗性を両立。



「吸水カーボン+吸水バルーン」のダブル効果により、ツルツル路面でのグリップ性能をさらにアップ。また、剛性力のあるバルーンを配合させることでブロックの倒れ込みを防ぎ、しっかりと安定した走りを確保します。



シリカ+ゼルマの働きで、低温でもやわらかさを保ち、広い温度領域において高いグリップ性能を発揮します。




*吸水カーボン・吸水バルーンは、新品時から効果を発揮します。

※1 当社従来品(F720)との比較(F720用のコンパウンド、IG10用のコンパウンドの同サイズのゴム片を水につけ各々の吸水率(g/cm2)[g:吸水量の平均値、cm2:ゴム片の表面積]を指数化したものです。)
※2 195/65R15、一本あたりの場合、タイヤサイズにより数が異なります。吸水バルーンの大きさ最大直径100μm、吸水カーボンの大きさ最大幅300μm。
※3 写真は一例であり密度が異なる場合があります。
○テスト結果に関する詳細なデータは、タイヤ公正取引協議会に届けてあります。